「社員食堂」は、企業が福利厚生の一環として設置する、会社で働く従業員が食事をするための食堂のこと。
従業員の健康管理を経営的な視点から考えて実践する「健康経営」が注目されている中で、社員食堂を導入する企業が増えています。
社員食堂の仕事内容は実にさまざまでメリットも多数あり、求人サイトなどではスタッフの求人情報も多数掲載されています。

この記事では、社員食堂の仕事が気になっている人に向けて、社員食堂とはどんなところなのか、仕事内容や働くための条件・資格、働くメリットなどについて、詳しく説明します。

社員食堂とはどんなところ？気になる！求人検索のコツ

社員食堂を導入する企業の増加に伴い、スタッフのニーズも高まっています。

最初に、社員食堂のメリットや特徴、求人サイトで検索するコツなどについて説明します。

メリットや特徴

社員食堂は、会社で働く従業員が食事をするために設置された食堂のことであり、リーズナブルな値段で食事が摂れることでも人気です。

それぞれに運営方式や食事の提供方法が異なりますが、どの社員食堂でも仕事内容にほとんど違いはありません。

社員食堂の仕事は、免許や資格がなくても就くことができ、定期的に休みが取れます。

プライベートを重視した働き方ができるなど、さまざまなメリットがある仕事です。

社員食堂運営会社でも求人情報あり

社員食堂の求人情報は、社員食堂を導入している企業だけでなく、運営している会社でも掲載されています。

食堂の管理や運営を給食会社に依頼する「外部委託方式」の社員食堂では、運営会社でスタッフの募集を行っています。

社員食堂の運営会社は、さまざまなエリアの企業の管理や運営を任されていることもあり、各地域の求人情報の検索が可能です。

自分が働きたいと思う、希望のエリアが選択できるところも魅力です。

求人サイトでの検索は「社員食堂」「調理スタッフ」「調理補助」とのキーワードが◎

求人サイトでは、多くの求人情報が閲覧できますが、効率良く希望とする情報を見つけるにはポイントがあります。

検索する際には、「社員食堂」「調理スタッフ」「調理補助」の3つのキーワードを入力するのがおすすめです。

さまざまな形態の社員食堂の求人情報が閲覧でき、希望の条件に合った求人が選べます。

また、雇用形態や条件によって「正社員」「パート」「未経験歓迎」「シフト制」「週〇日勤務」「主婦・主夫歓迎」などや、時間帯については「午前中のみ」「ランチタイム」「土日祝休み」、職場環境は「シニア応援」「安定企業」なども入れるとより目的にあった求人情報を見つけやすくなるでしょう。

社員食堂の役割・仕事内容

社員食堂にはさまざまな役割があり、仕事内容も異なります。

どのような仕事を行うのか、役割別の仕事内容を見ていきましょう。

調理スタッフ

調理スタッフは、食事の調理に関わる業務です。

調理師の他に、食材の下ごしらえや盛り付けなど、調理師のサポートをする調理補助の仕事もあり、チームで仕事を進めます。

調理師は資格が必要となりますが、調理補助であれば免許が不要なので、未経験でも働けます。

栄養士

栄養士は、提供するメニューの考案や作成をする業務です。

生活習慣病の予防や社員の体調管理をするための、重要な役割を担っています。

栄養学に基づいた栄養バランスがとれたメニューの作成の他に、食材の発注や食品管理、衛生管理などの業務も行います。

また、アレルギーや健康管理に関する情報提供やスタッフと会議などをして季節のメニューや改善点などの提案もします。

盛付・配膳スタッフ

盛付・配膳スタッフは、調理された物の盛り付けや食事を提供する準備、食事後の片付けなどをする業務です。

お客さんと接する機会もあり、直接料理の感想がもらえるなど、コミュニケーションが取れることが仕事のやりがいにもつながります。

洗浄スタッフ

洗浄スタッフは、調理器具や食事後の食器の洗浄などをする業務です。

調理場の清掃や食堂内の清掃も行い、清潔な環境を保つための衛生管理も担っています。

安心安全な食事を提供するための、衛生面を守る役割があります。

食品加工（袋詰め）

食品加工とは、調理された食事を袋詰めにする業務です。

給食会社によっては、本社などで調理した食材を袋詰めにして社員食堂に運び、簡単に美味しい食事を提供する方式を取っているところもあります。

レトルト食品の需要が高まっていることもあり、求人の増加が予想される役割でもあります。

配送スタッフ

配送スタッフは、食材や調理された食事を、社員食堂まで運ぶ業務です。

配送だけでなく、社員食堂での他の業務と兼任する場合もあります。

社員食堂で働くための条件と資格

社員食堂の仕事は、役割によっては免許や資格が必要となる場合があります。

社員食堂で働くための条件や資格について、詳しく説明します。

経験やスキルを問わないケースが多い

社員食堂は、栄養士や調理師として働く場合には資格が必要となり、経験がある人は積極的に採用される傾向があります。

しかし、社員食堂の役割や仕事は多岐に渡るため、経験やスキルを問わない場合がほとんどです。

未経験からでもチャレンジができ、若者からシニアまで幅広い年代の人が活躍しています。

免許や資格よりもやる気が大切

社員食堂で働くのに大切なのは、免許や資格よりも「やる気」です。

求人情報には、未経験でもやる気がある人を採用する、と明記しているところが多数あります。

社員食堂での仕事を基礎から身に付けて、キャリアアップも目指せます。

その他の条件

その他の条件としては

・手際の良さやチームで働く協調性
・細やかな気配りや丁寧な対応ができる
・笑顔で明るい接客ができる

など、チームで働くことに抵抗がない方におすすめの仕事と言えるでしょう。

社員食堂で働きたい！志望動機にはどんな内容を入れると伝わりやすい？

社員食堂で働くメリット

社員食堂で働くには、どのようなメリットがあるのでしょうか。

他の仕事では得にくい、社員食堂の仕事ならではのメリットを紹介します。

勤務時間や休日が明確

多くの企業に定めてある土日や祝日が休みとなる場合、社員食堂の仕事も稼働しません。

さらに、ランチタイムなど、営業時間が決められているところが多く、残業も発生しにくい環境です。

シフトで出勤日を決めプライベートをしっかりと確保した働き方ができます。

職場環境は会社の食堂

社員食堂の仕事は、それぞれの企業の食堂で行います。

社員と関わる機会もあり、食事に関する意見を聞くこともできます。

さまざまな人とコミュニケーションを取って、楽しみながら働けるところもメリットです。

大手企業だと安定

リモートワークの増減で多少の差は生まれますが比較的転職を考える必要もなく、安定した働き方ができます。

料理のレパートリーが増える

さまざまな料理を提供している社員食堂の仕事をしていると、自然と料理のレパートリーが増やせます。

料理に関するスキルを修得して、キャリアアップも目指せる職場です。

また、食事補助がある職場も多く、自分自身も健康的な食事を楽しめるメリットもあります。

【まとめ】調理補助のお仕事とは？社員食堂での仕事内容ややりがいなど徹底解説！

まとめ

社員食堂の仕事内容は実にたくさんあり、プライベートを重視した働き方ができるなど、多くのメリットが得られるところも魅力です。

経験やスキルがなくても、やる気さえあれば誰でもチャレンジができます。

社員食堂の仕事に興味のある人は、気になる求人に気軽に応募してみることをおすすめします。