社員食堂は、社員の満足度が高められるのはもちろん、企業のイメージアップにもつながる人気の福利厚生。
社員食堂を導入するには、管理業務をすべてお任せできる専門業者に委託するのがおすすめです。
ただ、委託会社の選び方がわからないため、社員食堂の導入を躊躇している企業は少なくありません。
ここでは、社員食堂を委託するメリットと合わせて、代行してくれる業務、委託を成功させるための選び方とポイントについて詳しく解説します。
社員食堂の導入を考えている企業は、ぜひ参考にしてください。
目次
社員食堂は必要?導入率はどれくらい?
社員食堂とは企業が福利厚生の一環として保有している施設であり、主に従業員に安価で栄養バランスの良い食事を摂ってもらうことを目的として設置されています。
他にも従業員の離職率が低くなり、外部から優良企業だと思われやすく、優秀な人材の確保につながるといった企業側のメリットや、社員同士のコミュニケーションの場となる、外出時間を削ることができる、バラエテイ豊かな食事メニューが日々の楽しみとなり、労働モチベーションの向上につながるといった社員側のメリットがあります。
社員食堂を設置している企業は全企業のおよそ3〜4割ほどであり、大企業ともなると7割を超える企業が社員食堂を設置していて、その必要性は年々増していると考えられていますが、反面導入コスト、ランニングコストが非常に高いため、導入には二の足を踏んでいる企業が多いのも現状です。
社員食堂を委託するメリットとは
社員食堂を導入するにあたって、多くの企業が委託会社にお任せしています。
最初に、社員食堂を委託するメリットについて見ていきましょう。
コスト削減と業務効率化の両立
社員食堂を自社で運営するとなれば、食事の提供に関わる人材の採用や教育、管理にかかる費用が必要です。
しかし、委託会社を利用すると人を雇う必要がないため、人件費などのコストが削減できます。
また、委託会社は、社員食堂の運営に関するノウハウを熟知しているので、スムーズに業務を進めてくれます。
委託すれば全てお任せできるため、コストを抑えながらも業務の効率化が実現できるところが大きなメリットです。
専門的な栄養管理で従業員の健康をサポート
委託会社では、専門的な知識がある栄養士による、栄養バランスが整ったメニューを提案しています。
それぞれのメニューについて、カロリーや栄養成分を表示しているところもあり、健康意識も高められるでしょう。
安心できる高品質な食事の提供にもつながり、従業員の健康をしっかりとサポートできます。
従業員の満足度アップ
委託会社では、管理栄養士が考えた栄養バランスが整ったメニューを作っています。
季節やイベントに合わせたメニューなど、毎日飽きずに利用ができて楽しみながら食事ができる、さまざまな提案が受けられるところもメリットです。
従業員の満足度アップはもちろん、健康促進にも貢献できます。
企業イメージのアップ
社員食堂は、食に関する福利厚生の一環です。
福利厚生が充実しているところは、従業員にとって働きやすい環境が整っている企業であり、イメージアップにつながります。
福利厚生は、会社を選ぶ際の重要なポイントでもあり、採用力が強化でき、離職率の低下や雇用促進が期待できるところもメリットです。
社員食堂サービスを外部委託するタイミングとは?
中小企業が社員食堂を新規で外部委託するタイミングとして適切なのは、以下のような場合です。これらのタイミングで外部委託を検討することで、コスト削減や業務効率化、従業員満足度の向上につながります。
社員数の増加により社内での食事提供が困難になったとき
中小企業でも、社員数が増えたことで食事提供の対応が難しくなった場合は、社員食堂の外部委託を検討する良いタイミングです。
たとえば、これまでは小規模な弁当手配や簡易調理で対応できていたとしても、社員数が増えることでメニューの種類や量、衛生管理などの課題が発生します。外部委託なら、専門業者による大量調理・多様なメニュー対応が可能になり、従業員の満足度も向上します。
自社運営のコストや負担が大きくなってきたとき
もし既に社員食堂を自社で運営している場合、人件費や食材費、管理コストが高騰し、運営負担が大きくなったときは、外部委託への切り替えを検討するべきタイミングです。
外部委託を活用すれば、食材仕入れや調理スタッフの確保、メニュー開発も一括して任せられるため、社内負担を大幅に削減できます。特に、人材不足で運営が困難になってきた場合や、衛生管理が行き届かないと感じたときに委託を考える企業が増えています。
従業員満足度向上や福利厚生の強化を図りたいとき
採用強化や離職防止のために福利厚生を見直したいと考えたときも、社員食堂を外部委託するタイミングとして最適です。
「栄養バランスの取れた食事を提供したい」「食堂の雰囲気を良くしてコミュニケーション活性化を図りたい」といったニーズに対して、外部委託のプロがメニューの充実やおしゃれな空間づくりをサポートしてくれます。結果として、従業員の健康促進やエンゲージメント向上にもつながり、会社全体の生産性向上にも寄与します。
社員食堂の委託をする方法とは?導入の流れを解説
社員食堂は、専門的なノウハウを活かして円滑に運営できることもあり、委託するのがおすすめです。
最初に、社員食堂を委託する前の確認事項や、契約・導入の流れについて理解しておきましょう。
社員食堂の委託を検討する前に確認すべきこと
社員食堂は、企業で働く従業員の健康管理はもちろん、モチベーションアップに役立つ福利厚生です。
希望が叶えられるサービスを提供して満足度を高めるためにも、従業員のニーズを調べましょう。
従業員の意見を聞くために、希望のメニューや求めるサービス、価格帯など、事前のアンケート調査を実施するのがおすすめです。
また、自社に合った社員食堂を導入するには、従業員数や予算、どのくらいのスペースを確保できるかもしっかりとチェックし、整理してまとめておきましょう。
状況や希望を委託会社に伝えることで、自社に合った社員食堂のプランを提案してもらえます。
社員食堂の委託先を選定する流れ
社員食堂の運営は、自社のニーズに合った委託先を選ぶことが大切です。
委託先を選定する主な流れを、事前に理解しておくと安心できるでしょう。
1、公式サイトなどで委託業者を検索
2、気になる複数の委託業者に見積もり依頼
3、社員食堂の見学会や試食会に参加
4、サービス内容などを比較検討し選定
委託会社の多くは、実際に展開している社員食堂の見学や実演試食会などを実施しています。
どのような食事を提供してもらえるのか、目と舌で実際に確認するのがおすすめです。
従業員のニーズをもとに、導入実績や特徴、対象エリア、メニュー、サポート体制などを確認しながら比較検討します。
業者によってサービス内容が異なるため、不明点などはなんでも問い合わせましょう。
社員食堂委託の契約・導入プロセス
社員食堂委託の契約を交わしたら導入開始となり、主に以下の流れで進んでいきます。
1、導入に向けた打ち合わせ、プランの提案
2、委託契約
3、メニューの立案、業務運営の準備
3、定期的な訪問で、意見や要望をヒアリング
4、長期的な運営サポート
委託会社は、社員食堂の導入後も、定期的に訪問して意見を聞くなどサポート体制も充実しています。
より満足度の高い社員食堂にするための、さまざまな提案も受けられるので安心です。
社員食堂を外部委託する際に気をつけること
社員食堂を外部委託する際になによりも重要となるのが、適切な委託業者の選定です。業者が提供する食事が美味しくなければ社員に見向きもされませんし、メニューの内容が偏れば栄養面に影響し、社員の健康面を悪化させ、ひいては全体的な労働力の低下につながってきます。
社員食堂を委託する際にも設備投資のコストがかかりますが、こちらも会社にとって適切なスタイル、規模は異なってくるため、適切なものを選ばなかった場合企業にとって無駄な費用がかさむばかりとなります。
また従業員が社員食堂を利用する理由の一つに「価格」も含まれています。
その企業や従業員のニーズや考え方に合った価格帯やメニューの相談ができる委託業者を選ぶことも重要となります。
サラリーマンのお小遣い事情は年々厳しく、特に子供がいる世帯は少なくなっています。社員食堂を導入する事で価格を抑えられるのかどうかも重要なポイントです。
参考サイト:新生銀行グループ「2021年 サラリーマンのお小遣い調査」

最後に管理面ですが、2020年に入りコロナウイルスによる感染被害が拡大したこともあり、たとえ社内の食堂といえども多くの従業員が外食することに対して敏感になっているので、かならず衛生面に定評のある業者に依頼し、また食堂の一般開放は衛生面だけでなくセキュリテイ面においても十分に気を付ける必要があることを覚えておきましょう。
社員食堂を委託すると代行してくれる業務
社員食堂の委託会社は、運営に関するさまざまな業務を代行しています。
スムーズな運営につなげるためにも、どのような業務を代行してくれるのかを事前に把握しておくのがおすすめです。
メニューの作成
専門の管理栄養士が、カロリーや栄養成分など、健康に配慮したオリジナルのメニューを作成します。
従業員が毎日利用する社員食堂の運営は、従業員の健康維持や促進も重要な役割の1つです。
従業員の要望も取り入れて、企業に合わせた幅広いメニューを考案しています。
食材の調達と管理
提供するそれぞれのメニューに合わせて、食材の調達や管理を行っています。
食材の仕入れから在庫管理まで一貫した対応は、食品ロスを抑えてコストを削減するには効果的です。
旬の食材など、品質にもこだわって調達しています。
調理スタッフの配置・衛生管理
社員食堂の運営に関するノウハウを活用して、食事の提供に関わる全てのスタッフの確保や配置を行います。
また、食事を提供する場で最も重要な、衛生管理も徹底しているので安心です。
専門知識とスキルがあり、安全性の高い環境を確保しています。
食堂の運営と管理
企業にあったプランをもとに、食堂の運営と管理の全てを担っています。
委託会社が代行するのは、社員食堂を運営するまでの準備だけではありません。
運営を開始してからも、状況を常に把握しながら課題や問題点があれば解決し、利用者の満足度を高めるためのサポートを継続しています。
社員食堂の委託を成功させるための選び方とポイント
社員食堂を導入して従業員の満足度アップやイメージアップにつなげるには、委託会社の選び方が重要です。
社員食堂の委託を成功させるための、選び方やポイントを理解しておきましょう。
委託先の実績があるか
導入実績を確認するのは、委託会社を選ぶ上で最も重要です。
導入実績が豊富なところは、多くの企業の要望に応えている委託会社であり、信頼性の高さにもつながります。
公式サイトなどで、実績と合わせて、どのようなスタイルの社員食堂の導入に携わっているのかも確認しましょう。
企業文化やニーズに合った提案力があるか
社員食堂は、多くの従業員に利用してもらわなければ、成功したとは言えません。
企業によって、業務内容や従業員の年齢層など環境の違いがあり、問題点や要望も異なります。
企業文化やニーズを理解し、企業に合ったプランを提案してくれるのかも重要なポイントです。
アフターサポートや柔軟な対応力があるか
食事のメニューや味、品質はもちろん、企業の要望にどれだけ柔軟に対応してくれるかも大切です。
また、要望を伝えても、フォロー体制が整っていなければ改善は期待できません。
アフターサポートの充実度と合わせて、柔軟な対応力があるかもしっかりとチェックしましょう。
メニューのバリエーションと健康志向の対応
社員食堂は、飽きずに毎日利用できるように、バリエーション豊かなメニューを提供する必要があります。
また、従業員の健康管理に貢献するには、栄養バランスや健康を意識したメニューも取り入れなくてはいけません。
メニューのバリエーションが豊富であり、健康志向に対応しているところを選びましょう。
コストと契約プランの柔軟性
社員食堂を委託するにはコスト面も大きな課題であり、自社の予算に合っているかも重要な要素です。
また、委託会社によってそれぞれの契約プランがあり、プランによってサービス内容も決められています。
意見や希望を取り入れて柔軟に対応してもらえるところであれば、自社に合った最適な提案が受けられるでしょう。
運営のサポート体制と衛生管理基準
定期的な巡回や意見交換など、サポート体制の充実度も重視する必要があります。
また、食を扱う場である社員食堂は、衛生管理が徹底していることは必須です。
利用者に合ったサービスを提供するための長期的なサポート、さらに、衛生管理の基準が徹底しているところを選びましょう。
まとめ
社員食堂の導入は、運営や管理などあらゆることを代行してくれる委託会社に任せると安心できます。
委託を成功させるには、導入実績や提案力、アフターサポート、柔軟な対応力を確認するのがポイントです。
自社に合わせた委託会社を選んで業務の効率化を図り、従業員の満足度アップや企業のイメージアップを目指しましょう。

1973年 京都府城陽市で創業
社員食堂の運営を通じて顧客の人財確保と福利厚生制度の充実に貢献。
「食文化の向上」を企業理念とし、給食を価値ある食事にしていき、深い信頼と絆でさらに長くお付き合い頂ける企業を目指す。
◆事業内容◆
事業所や厚生施設、官公庁の庁舎、研修所における社員食堂及び、大学や高等学校専門学校 の学生食堂を運営。中小企業(30~40人の小規模事業所等)の 社員食堂事業を新事業として展開。
主な得意先:HILLTOP株式会社(京都府)、株式会社神戸製鋼所、京セラ株式会社、京都産業大学、学校法人履正社、キユーピー醸造株式会社、キリンビール株式会社、他多数
◆実績・メディア掲載◆
ダイアモンドオンライン HILLTOP株式会社(京都府)様 取材
大阪中小企業投資育成株式会社 投資先企業
近畿経済産業局 関西企業フロントラインNEXT 新事業展開成功事例として取り上げられる