なぜ高い運営コストを払ってでも、企業は社員食堂を運営しているのか、それは安価で健康的な食事を食べてもらおうという従業員に対する福利厚生の一環というだけではなく、企業の運営面にとっても多数のメリットが存在しているからです。
今回は社員食堂の運営は企業にとってどのようなメリットがあり、そしてこれからの食堂経営において、どんな提案を従業員にたいしておこなっていけるのかを、今回紹介していこうと思います。
目次
社員食堂を導入して企業が社員に提案できることとは?
社員食堂を導入すると社員にも企業にも様々なメリットが生まれます。
企業が社員に対して提案できるメリットをご紹介します。
社員の生活習慣病予防
「健康経営」という言葉をご存知でしょうか。これは企業の経営面においても、資本や設備、情報といったものと同じように、社員全体の健康も非常に重要な経営資源として考え、怪我や病気といった健康的な問題を未然に防ぐことも視野に入れ、経営をおこなっていくという経営方針のことを意味しています。
そしてその健康経営の要ともいえる存在が、社員食堂の運営です。食事は毎日絶対に取らないといけないものであり、また偏りのない栄養バランスやカロリー制限など、日々の食事はその人の健康にとって非常に重要な要素となっています。
社員食堂は社員全体が利用できる場所であり、安価であるため多くの人が利用できるため、社員食堂で健康のことを考えて作られたメニューを提供すれば、社員全体の生活習慣を予防することができ、医療費の削減と生産性の向上に繋がるというわけです。
支払いをICカードにして社員の手間を省く
食券制の社員食堂は現在まだまだ多いと思われますが、社員食堂は多くの従業員が一堂に会する場所であるため、券売機に列をなして並ぶことになり、無駄な時間を過ごしてしまう危険性があります。
そこで支払いをICカードで済ませられるようにすれば、支払いの時間を大幅短縮することができるので、その分有意義に食事をとることのできる時間を過ごすことができます。
給与天引きでわかりやすく節約にもなる
ICカード以外にも、社員食堂で食べた分の料金を、後日給与から天引きするという方法も有効な提案といえるでしょう。
給与から天引きすることで料金支払いの時間が短縮できるほか、月にいくら社員食堂で食べたのか、料金が分かりやすく確認できるようにもなるため、ランチ代にお金を使いすぎないように節約効果が生まれます。
他の社員とのコミュニケーションの場作り
コンビニの食事や飲食店での外食と違い、社員食堂は多くの従業員がひとつの場所に集まるコミュニケーションの場でもあります。
一緒に働く人とのコミュニケーションは仕事をしていく上で非常に重要なものですが、日々忙しく働く従業員たちにとってきちんとした会話のやりとりを設ける機会を作るのは、なかなかに難しいものです。
しかし社員食堂があれば食事をしながら他の人と仕事の話をおこなうことができるので、それによってスムーズな仕事のやりとりが可能となり、また自分の業務とは違う、他の業務の人と話をすることで、自分一人では思いつかないような違う視点からの考えを貰え、新しいアイデアが浮かぶことも期待できます。
休憩時間の有効活用に
忙しい時期などにおいては特に、まとまった昼休みの時間を捻り出すことすら一苦労という従業員の人は多いとおもいます。
上記の提案をおこなっていくことによって、休憩時間に余裕を持たせ、有意義な時間を過ごすことが可能となります。それによって作業効率や仕事に対するモチベーションの向上が見込めることができるため、経営面にとっても大きなメリットがもたらされるわけです。
社員食堂導入で委託業者が企業に提案できることは?
社員食堂というと、会社内に企業が運営している食堂を設置している姿を想像する人も多いと思いますが、現在では外部に業務委託する形で社員食堂を導入している、というケースが年々上昇しています。
それではその委託業者は、企業に対してどのような提案をおこなっていくことができるのか、ここで見ていきましょう。
企業にあった社員食堂の提案
企業がみずから社員食堂を運営している場合、その社員食堂にいくつかの欠点が見つかったとしても、改善していくには多額のコストがかかってしまうため、コスト面で非常に難しい場合があります。
しかし外部に委託すれば、業者がその企業にフィットしたメニューを提案できますし、どうしてもサービスが改善されないようであれば、その業者との契約を切って別の委託業者と契約することも可能なので、最低限のリスクでその企業風土にあった食事の提供が可能となります。
社員の健康サポートをメニューで提案
地域や業種、現在の社会の流れによって、社員が陥りやすい健康の問題はそれぞれ異なってきます。しかしこの問題も委託業者に食事提供を任せる形であれば、現在の社員の健康問題に対して速やかに対応することが可能です。
たとえば社内で風邪が大流行した時などは、委託業者であればスープまで飲めて身体が温まり、栄養素も逃さない鍋のような料理や、免疫力を高める生姜やネギをふんだんに入れたメニューなどを、すぐさまメニューに加え提供することが可能です。
企業にあった設備や価格、メニューの提案
企業の規模や運営資金によって設置できる設備面積は異なりますし、提供できる食事の価格、メニューは異なってきます。
こちらも委託業者に任せれば最適な業者を選択することが簡単に可能であり、さらに企業が好調なときは少し贅沢な食事を提供し、芳しくない場合は節約傾向のメニューに抑えるといったフレキシブルな対応も可能です。
そのようにすれば無駄なコストカットだけではなく、もっと仕事を頑張って業績をあげようという、分かりやすい形でのモチベーションアップの効果も期待できるかもしれません。
まとめ
社員食堂が設置されている企業にとっては、日々そのままの社員食堂が用意されている姿が当たり前かもしれませんが、これからの時代の流れに合わせて、企業は社員食堂の新しい形を提案していく必要性が高まっていくかもしれません。
ICカードを使った時間と手間の省略やより快適に食事を楽しめる食堂の改善案、そして現在非常に需要が増してきている外部委託という形式での食事提供の便利さ、メリットなど、今後食事を食べる上で改善できることはますます増えてきています。
もし社員食堂の形で課題や問題点など、悩むことがある場合は、食事提供のプロである外部委託の業者に一度相談してみるのが良いかもしれませんね。
1973年 京都府城陽市で創業
社員食堂の運営を通じて顧客の人財確保と福利厚生制度の充実に貢献。
「食文化の向上」を企業理念とし、給食を価値ある食事にしていき、深い信頼と絆でさらに長くお付き合い頂ける企業を目指す。
◆事業内容◆
事業所や厚生施設、官公庁の庁舎、研修所における社員食堂及び、大学や高等学校専門学校 の学生食堂を運営。中小企業(30~40人の小規模事業所等)の 社員食堂事業を新事業として展開。
主な得意先:HILLTOP株式会社(京都府)、株式会社神戸製鋼所、京セラ株式会社、京都産業大学、学校法人履正社、キユーピー醸造株式会社、キリンビール株式会社、他多数
◆実績・メディア掲載◆
ダイアモンドオンライン HILLTOP株式会社(京都府)様 取材
大阪中小企業投資育成株式会社 投資先企業
近畿経済産業局 関西企業フロントラインNEXT 新事業展開成功事例として取り上げられる