せっかく膨大なコストを投資して社員食堂が社内に設置しても、使い勝手や食事の質が悪ければあまり従業員から利用されず、期待していたような効果を得ることができません。

そんな状態のまま運営していくのなら、いっそのこと、より従業員にとって魅力的となる社員食堂になるようリニューアルしてみることをおすすめします。

ここではどのようにリニューアルすれば、多くの従業員から喜ばれる社員食堂となれるのか、その事例を紹介していきます。

社員食堂をリニューアルして得られる効果は?

まず、社員食堂をリニューアルして得られる効果をご紹介していきます。

レイアウトを工夫してコミュニケーションをとりやすく

社員食堂を設置してから長い年月が経ち、施設や什器が老朽化していたりすると、堂全体の雰囲気が悪くなってしまい、落ち着いた気持ちで食事を楽しんだり、満足のいく休憩をとることができない状況になってしまいます。

そのような場合は、一度内装や家具を見直して新調し、机の配置などのレイアウトを変え、より気持ちよく利用できるスペース作りをしてみてはどうでしょうか。

レイアウトを工夫すれば多少狭いスペースでも、コミュニケーションを取りやすい空間作りをおこなうことは十分に可能なので、まずは机や椅子の位置の見直しからキッチンの広さや配置に至るまで、一度工夫を凝らしてみることをおすすめします。

ICカード導入で支払いをスムーズに

一日に多くの利用者が同じ時間に利用する社員食堂にあって、スムーズにお金の支払いができる環境づくりは重要な問題となります。

そこでICカードを導入し、お給料からの天引きを可能にすれば社員はストレスのない形で社員食堂を利用できるようになります。また経理事務の際にもミスが軽減できるので効果は大きいと言えます。

毎日のように利用する人も多い社員食堂だけに、細かな改善が時間短縮につながり、利便性に大きくつながってくるので、一考の余地はあると思います。

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食材の一括管理やマニュアル運営で経費削減

企業が社員食堂を運営していく上で一番悩ましい問題は、やはりコスト管理だと言って良いでしょう。

安くて栄養バランスの良い料理を提供できる、質の高い社員食堂を運営していくためには、契約する業者選びや無駄なコストをカットした運営が必須となります。

たとえば食材を一括で購入・管理することによって今までよりも安い価格で材料を仕入れたり、従業員の仕事内容や品質・衛生管理の作業をマニュアル化することで、経費を削減しつつも高水準のサービスを維持することが可能です。

照明や色彩を工夫してリラックスできる空間に

レイアウトを変更することでより快適に社員食堂を利用できるようになるという効果は先ほど説明いたしましたが、照明や色彩にこだわり、より落ち着ける空間を作っていくこともリニューアル効果が期待できます。こちらも社員食堂を設置してから長い年月が経って雰囲気が古くなってしまっているところほど、有効的な手段となります。

照明をランチタイムは少し明るめに、ディナーの時は少し落ち着いた雰囲気にしたりするだけでも効果はありますし、内装や家具のイメージカラーをシンプルで落ち着きのある雰囲気のもので統一するだけでも雰囲気は改善され、従業員による利用率の向上が見込めます。

利用率をUPして社員の健康維持に

社員食堂を運営していくもっとも重要な目的は、栄養バランスの取れている食事を全社員に提供して、会社全体の健康を管理していくことにあります。

そのためには魅力的なメニューが取り揃えられていて安価で食べることができ、若い世代から中高年に至るまで、あらゆる層の人が気軽に利用できる雰囲気づくりが大切となります。

社員全体の健康管理をおこなうためには利用率が高くなければ意味がないので、利用率で悩んでいる場合はリニューアルできそうな部分を一度洗い出してみましょう。

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社員食堂のメニューをリニューアル

社員が社員食堂を利用しようと思う一番の理由は、安価で栄養管理が徹底されている、バラエティ豊かなメニューが社員食堂には用意されているからです。

社員食堂の雰囲気づくりも大切ですが、やはりあらゆる食堂の主役は食事メニューになります。メニュー面を見直すことによって、より満足度の高い食堂運営が可能となることでしょう。

人数に合わせたメニューで売上UPに

社員食堂はひとりで利用することにも適していますが、社員が複数人集まりコミュニケーションを取りながら食事をすることにも最適な場所です。

従業員全体の人数に合わせたメニューづくりも重要であり、多くの従業員が働く企業の社員食堂の場合は、ビュッフェ形式で食事を提供すれば提供スピードを上げることができ、人件費などのコストの削減にも繋がります。

季節メニューやフェア開催で利用率UP

カレーや唐揚げ、ハンバーグといった定番メニューがしっかりしていることも大事ですが、季節に合った旬の野菜や魚を時期に合わせて限定メニューとして提供したり、正月やクリスマスなどのイベントに合わせて特別メニューを用意したりすれば、毎日のように利用している従業員も新鮮な気持ちで食事を楽しめます。

また多数のラーメンを用意したラーメンフェア、ご当地ごとの名物を使った旅行気分になれるフェアなど開けば、物珍しさから普段社員食堂を利用してこなかった人達も興味を持つようになり、利用率の向上を見込むことができます。

 

メニュー数を工夫して年齢・性別・体調に合わせた食事を提供

規模の大きな企業ほどそうですが、あらゆる年代の人が働いていますし、男女ではランチの際、食事を食べる時に重要視することも違ったりと、働いている人が食事に求めることは、それぞれ異なっています。

その日の体調によって脂っこいものが良かったりあっさりしたものが良かったりしたりと、人の数だけ事情があるので、それぞれの要望に合わせた沢山のメニューが用意できれば、満足度は大きく上がることでしょう。

まとめ

社員食堂をリニューアルして、満足度と利用率の向上を見込む方法を紹介していきました。自社の社員食堂があまり利用されなくて困っているという企業は、一度食堂の雰囲気を変え、メニューの見直しを考えてみることをおすすめします。

そして、現在では外部委託形式での社員食堂サービスが増えてきているので、もしこれから社員食堂を導入するか考えている場合、安価で質の高い食事を提供できる業者が沢山あるので、一度相談してみることをおすすめします。