レトルト食品は、加圧加熱殺菌装置で殺菌した食品のこと。
レトルト食品にはさまざまな種類があり、普段の食事に欠かせない商品として多くの人が利用しています。
ただ、長期保存ができることや簡単に調理ができるなど、メリットについては把握しているものの、デメリットについて理解している人は少ないかもしれません。
この記事では、レトルト食品のメリットやデメリットについて詳しく解説します。
日常生活に上手く取り入れるためにも、ぜひ参考にしてください。
目次
レトルト食品の定義とは
レトルト食品は、現在では家庭に欠かせない商品の1つでもあり、実に多くの種類が販売されています。
最初に、レトルト食品とはどのような物なのか、定義について理解しておきましょう。
レトルト食品とは
レトルト食品とは、食品をパウチや成形容器に詰めて密封した後に、加圧加熱殺菌装置で殺菌した商品のことです。
レトルトとは、加熱殺菌する釜のことを指し、その名前から「レトルト食品」と名付けられました。
レトルト殺菌は、中心の温度を100℃以上にすることができ、熱に強い菌であるボツリヌス菌も死滅できます。
100℃までの加熱しかできないボイル殺菌の場合は6時間以上かかるところ、100℃以上のレトルト殺菌であれば、たった4分で殺菌が完了します。
保存料や殺菌料を使用してはいけないことも定められている、安心安全に食べられる食品です。
レトルト食品の種類
レトルト食品には、レトルトパウチ食品とレトルト容器食品の2つの種類があります。
レトルトパウチ食品は、パウチの四方を密封した袋状の食品のことです。
透明な物とアルミ箔がついた物があり、カレーやパスタソースなど、実にたくさんの製品が販売されています。
一方、レトルト容器食品は、トレー型の容器に蓋をした状態の食品のことです。
容器のまま電子レンジで加熱できるところも特徴で、白飯などに利用されています。
レトルト食品の役割
レトルト食品は、温めるだけですぐに食べられることから、調理の効率化ができます。
ほとんどの商品は1食分で作られているので、食事の準備の手間もかかりません。
加熱しなくてもそのまま食べられる物や、容器のまま食べられる物も多数あり、災害時に役立つ食品の1つとして普及してきました。
現在では、日常生活にも取り入れられていますが、非常食や備蓄食としての役割も担っています。
レトルト食品のメリットは
今や家庭には欠かせない商品の1つであるレトルト食品には、さまざまなメリットがあります。
注目されている理由でもあるメリットについて、詳しく見ていきましょう。
長期保存が可能
密封後に加圧殺菌処理をしているため、菌や微生物が繁殖する心配がなく、常温でも長期保存が可能です。
賞味期限は商品によって異なる可能性がありますが、一般的に1~2年が目安となっています。
常温で保存ができるため冷蔵庫や冷凍庫に入れる必要がなく、ストックしておくのにも最適です。
調理が簡単
調理済みの食品なので、電子レンジや湯煎をするだけで簡単に食べられます。
中には、加熱する必要がなく、そのままの状態で食べられる物もあります。
調理器具を使う必要がなく食事の支度も簡単で、時間がない時に活用できるところも魅力です。
種類が豊富
レトルト食品には実にさまざまな種類があり、毎日食べても飽きることがありません。
カレーやシチュー、ご飯、親子丼などの丼の素、おでん、煮物やハンバーグといったお惣菜など、食品の種類は数え切れないほどです。
手軽に食べられるのに加えて、さまざまな味が気軽に楽しめます。
ゴミが少ない
使用しているパッケージは、コンパクトに捨てられるパウチがほとんどです。
缶詰やインスタントラーメンのカップのように嵩張らないため、ゴミの量も減らせます。
レトルト食品は、使いきりや食べきりができる量なので、生ゴミなどの家庭ごみの削減につながるところもメリットです。
品質が安定している
徹底した管理のもとで製造されているため、品質が安定しています。
同一の食品を大量に生産しているので、商品による品質のバラつきもありません。
安定した品質で、安心安全に食べられるところもメリットです。
ローリングストックに向いている
常温での長期保存が可能なので、ローリングストックに最適です。
ローリングストックとは、循環させながら備蓄するという意味で、賞味期限が近づいた物は消費して新しい物を追加する備蓄方法です。
主食になる商品も多数あり種類も多く、日頃から買い足しておくとよいでしょう。
レトルト食品のデメリットは
レトルト食品は、多くのメリットがある一方でデメリットもあります。
生活に上手く取り入れるには、デメリットもしっかり理解しておくことが大切です。
価格が高くなる
レトルト食品を利用すると、時間の面ではコスパは良いものの、価格の面では良いとは言えません。
食材を購入して自分で調理したほうが、食費は安く抑えられます。
忙しい時など、いざという時に利用するのも、出費を抑えながら取り入れる方法の1つです。
量が決められている
ほとんどの商品が、1人分の決められた量がパックされています。
1パックの量が決められているので、人によっては物足りなく感じるかもしれません。
必要な量を調節するには、普段の食事にプラスアルファとして取り入れるとよいでしょう。
風味や食感が限られている
加圧加熱殺菌装置で殺菌されているため、自分で調理するのとは違い風味や食感が限られます。
温めることで油脂などが馴染んで美味しくなるものの、どれも同じように感じるかもしれません。
普段の食事にアレンジして取り入れるのも、飽きずに食べられるおすすめの方法です。
栄養面で偏りがでてしまう
簡単かつ美味しく食べられますが、レトルト食品のみの食生活では栄養面で偏りがでてしまいます。
タンパク質やビタミン類、亜鉛などの栄養素が不足する可能性があります。
普段の食事と組み合わせると、栄養面の心配がなくなるでしょう。
まとめ
レトルト食品は、加圧加熱殺菌装置で殺菌した食品のことであり、長期保存ができて調理が簡単など、さまざまなメリットがあります。
ただ、量が決められていたり風味や食感が限られる点、栄養面での偏りなど、デメリットがあることも理解しておきましょう。
普段の食事にアレンジしながら、上手く生活に取り入れるのがおすすめです。
1973年 京都府城陽市で創業
社員食堂の運営を通じて顧客の人財確保と福利厚生制度の充実に貢献。
「食文化の向上」を企業理念とし、給食を価値ある食事にしていき、深い信頼と絆でさらに長くお付き合い頂ける企業を目指す。
◆事業内容◆
事業所や厚生施設、官公庁の庁舎、研修所における社員食堂及び、大学や高等学校専門学校 の学生食堂を運営。中小企業(30~40人の小規模事業所等)の 社員食堂事業を新事業として展開。レトルト事業開始。
主な得意先:HILLTOP株式会社(京都府)、株式会社神戸製鋼所、京セラ株式会社、京都産業大学、学校法人履正社、キユーピー醸造株式会社、キリンビール株式会社、他多数
◆実績・メディア掲載◆
ダイアモンドオンライン HILLTOP株式会社(京都府)様 取材
大阪中小企業投資育成株式会社 投資先企業
近畿経済産業局 関西企業フロントラインNEXT 新事業展開成功事例として取り上げられる