便利に食べられることで人気のレトルト食品は、普段の生活には欠かせない食品でもあります。
ただ、長期保存が可能なことからも、保存料が入っているのではと思っている人が少なくありません。
実は、レトルト食品は、保存料が使われていない安全性の高い食品です。
この記事では、レトルト食品に保存料を使わないメリットや他の保存食品との違いについて、詳しく解説します。
レトルト食品を選ぶ際のポイントも説明するので、ぜひ参考にしてください。
目次
レトルト食品には保存料は使われていない
レトルト食品には、保存料は一切使用されていません。
なぜ保存料を使わなくても菌の繁殖が防げるのか、長期保存が可能な仕組みなどを詳しく説明します。
高温高圧殺菌技術の導入
レトルト食品は、食品を密封して温度を上げて殺菌した商品です。
瓶詰や缶詰と同じ方法で微生物を完全に殺菌することで、保存料を使わずに長期保存を可能にしています。
ただ、加熱時に高圧をかけているところが瓶詰や缶詰と異なります。
高温高圧殺菌技術を導入することで、120℃の高温でたった4分で微生物の殺菌ができるようになりました。
微生物の活動が止まり、保存料を使わなくても長期保存ができます。
密閉包装の効果
加圧加熱するには、使用する密閉包装の選び方も重要です。
レトルトパウチやトレー容器には、酸素や水蒸気を通さないバリア材のついた包装を使っています。
また、トレータイプのレトルト容器には、中の酸素を取り除く脱酸素剤が付いているので、より長期保存が可能になります。
食品の長期保存が可能な仕組み
レトルト食品は、無菌状態で完全密封されています。
空気や水、菌など何も侵入しないだけでなく、菌が増えないので、食品が劣化したり腐りにくい状態です。
菌の活動が止まることが、長期保存が可能な仕組みです。
レトルト食品に保存料を使用しないことのメリット
保存料を使わないレトルト食品には、さまざまなメリットがあります。
品質の向上にもつながるメリットを、詳しく見ていきましょう。
消費者に安全性を与えられる
保存料を含む食品添加物を使用していないと、消費者に安全性をアピールできます。
食品添加物は、摂取することですぐに害が現れることはないものの、食べ続けることで害が現れる可能性はゼロではありません。
レトルト食品は、殺菌料や保存料の使用が禁止されている食品であり、菌検査も重ねていて安全性が担保されています。
安全性が高く、安心して食べられる食品だということがわかります。
素材の味を楽しめる
保存料を含む食品添加物は、食品を長持ちさせる働きの他に、味や食感を加える役割もあります。
ただ、素材本来の味が損なわれてしまう可能性もあるでしょう。
保存料を使っていないレトルト食品は、素材そのものの味を楽しめるところもメリットです。
健康を意識した商品開発ができる
保存料を使用しないので品質の良い食材を選択するようになり、健康を意識した商品開発が進められるところもメリットです。
新鮮な食材には、身体に良い栄養素が豊富に含まれています。
健康経営が注目されていることからも自然と健康意識が高められ、ニーズに合わせた商品開発につながるでしょう。
レトルト食品と他の保存食品との違い
レトルト食品と同様に長期保存ができる食品として、冷凍食品や缶詰があります。
しかし、それぞれに特徴があり異なります。
レトルト食品と冷凍食品、缶詰の違いについて、理解しておくことも大切です。
冷凍食品
冷凍食品は、その名の通り、冷凍した状態で販売されている食品のことです。
食材の前処理をした後に急速冷凍して、適切に包装します。
マイナス18℃以下で保管されるので細菌の活動が停止し、保存料を使わなくても長期間の保存が可能です。
缶詰
缶詰は、新鮮な原料を下処理して空気を抜いてから密封し、熱を加えて調理と殺菌を同時に行って製造されます。
完全密封したあとに殺菌するので、開封しない限り細菌が増えることがありません。
缶詰の技術を発展させて生まれたのがレトルト食品で、温度管理や細菌のコントロールの技術が基本になっています。
レトルト食品を選ぶ際のポイント
美味しさはもちろん、健康も意識してレトルト食品を活用するには、選び方を頭に入れておくのがおすすめです。
レトルト食品の選び方のポイントについて、わかりやすく説明します。
原材料と添加物を確認する
購入する際には、パッケージに表示されている原材料や添加物などを、必ず確認しましょう。
原材料は、食品に占める重量の割合が高いものから表示されています。
産地によってどのような環境で育てられたかも異なるため、品質の良い商品を選ぶためにも重要です。
栄養バランスを考える
健康を意識した食品を選ぶには、栄養バランスを考えることも大切です。
パッケージには、カロリーやたんぱく質、ビタミン、ナトリウムなど、栄養素がどのくらい含まれているかが表示されています。
原材料や添加物と合わせて確認し、栄養価の高い商品を選びましょう。
価格や内容量のバランス
レトルト食品は、ほとんどが1人分の量でパックされています。
使っている素材もさまざまなことから、少量でも価格が高い商品もあります。
普段の食生活に気軽に取り入れるには、価格と内容量のバランスを考えて、できるだけコスパが良い物を選ぶのがおすすめです。
味や食感の好み
食の好みは人それぞれに異なり、全ての人に一致するわけではありません。
美味しくいただくには、自分に合った味や食感の商品を選びましょう。
そのままでも美味しく食べられますが、アレンジすることで風味が増して飽きずに食べられることも、覚えておくのがおすすめです。
まとめ
高温高圧殺菌処理がされているレトルト食品は、保存料が一切使われていない商品です。
安全性が高いのはもちろん、健康的に活用できて素材の味を楽しめます。
レトルト食品の選び方のポイントを理解して、普段の生活に賢く取り入れましょう。
1973年 京都府城陽市で創業
社員食堂の運営を通じて顧客の人財確保と福利厚生制度の充実に貢献。
「食文化の向上」を企業理念とし、給食を価値ある食事にしていき、深い信頼と絆でさらに長くお付き合い頂ける企業を目指す。
◆事業内容◆
事業所や厚生施設、官公庁の庁舎、研修所における社員食堂及び、大学や高等学校専門学校 の学生食堂を運営。中小企業(30~40人の小規模事業所等)の 社員食堂事業を新事業として展開。レトルト事業開始。
主な得意先:HILLTOP株式会社(京都府)、株式会社神戸製鋼所、京セラ株式会社、京都産業大学、学校法人履正社、キユーピー醸造株式会社、キリンビール株式会社、他多数
◆実績・メディア掲載◆
ダイアモンドオンライン HILLTOP株式会社(京都府)様 取材
大阪中小企業投資育成株式会社 投資先企業
近畿経済産業局 関西企業フロントラインNEXT 新事業展開成功事例として取り上げられる