レトルト食品は、忙しい時や保存食としても便利な、常備しておくのにおすすめの食品です。
ただ、簡単で手軽に食べられるだけあり、栄養価について気になっている人も少なくありません。

実は、レトルト食品は栄養価の損失が少ない食品であり、他の素材と組み合わせることでさらに栄養価が高められます。

そこでこの記事では、レトルト食品の栄養価や安全性について、わかりやすく解説します。
栄養価が高められるレトルト食品の食べ方についても説明するので、ぜひ取り入れてみましょう。

 

レトルト食品の栄養価は?

 

簡単で手軽に食べられることで、非常食としても最適なレトルト食品。

ただ、栄養価に問題がないのか、気になっている人は少なくありません。

最初に、レトルト食品の栄養価について説明します。

 

レトルト食品の栄養価

 

レトルト食品は、加熱殺菌をしていることから、栄養成分の損失が大きいと思われがちです。

実は、真空状態で処理されているため、ビタミンなどの栄養成分の損失は低く、家庭で調理した場合よりも多く残っていることが確認されています。

熱で壊れる栄養素が多いことから、栄養価が低いというイメージが持たれているのかもしれません。

インスタント食品の場合は、栄養価がなくカロリーだけが高い食品は少なくありません。

しかし、レトルト食品には、しっかりと栄養成分が含まれています。

 

加熱処理での栄養への影響は

 

レトルト食品は、空気を遮断した真空状態で加熱殺菌が施されているため、栄養成分の損失が少ないことがわかっています。

確かに、加熱していない新鮮な素材と比較すれば、加熱処理による栄養への影響があるのは事実です。

しかし、場合によっては、生鮮食品や冷凍品と同等、または優れていることもあります。

 

レトルト食品の安全性

 

レトルト食品について、栄養価はもちろん、安全性も気になる要素の1つです。

安全性に問題がなく安心して食べられるのか、詳しく見ていきましょう。

レトルト食品は本当に安全なのか?殺菌方法とパウチの仕組みを知って安心して食べよう

レトルト食品の食品表示

 

レトルト食品は、中身が見えないこともあり、商品を選ぶ上で食品表示は重要です。

食品表示は、品質表示基準、食品衛生法、不当景品類及び不当表示防止法、計量法などによって決められています。

品質表示基準では、名称・原材料名・内容量・賞味期限・保存方法・製造者又は販売者の住所氏名などについての規制。

食品衛生法では、おもな原材料名・食品添加物・賞味期限・製造工場の住所・名称を表示することと規定しています。

食品表示は、安心安全に食べるためにも大切であり、購入時には必ず確認しましょう。

 

レトルト食品の添加物

 

レトルト食品が属している「容器包装詰加圧加熱殺菌食品」は、保存料や殺菌料の使用が食品衛生法で禁止されています。

つまり、人工的な添加物が使用されている心配は一切ありません。

120℃以上で4分間以上の高温高圧殺菌を行っていること、さらに、空気や光による影響を受けないパッケージが使われていることで、安全性が確保されています。

 

レトルト食品にプラスでさらに栄養を

 

レトルト食品は、栄養が含まれているとはいえ、レトルト食品ばかりに頼っているのはおすすめできません。

レトルト食品にプラスしてさらに栄養価が高められる、おすすめの食べ方を紹介します。

 

ヨーグルトやチーズでタンパク質

 

タンパク質は、身体の基礎となる重要な栄養素です。

免疫や代謝、血圧の調整、神経機能の維持など、重要な役割を果たしています。

ヨーグルト・豆乳・牛乳・チーズなどの乳製品や豆類を組み合わせましょう。

特にギリシャヨーグルトは、通常のヨーグルトと比較すると2倍ものタンパク質が含まれていることでもおすすめです。

 

緑黄色野菜でビタミンA

 

ビタミンAは、抗酸化作用が期待でき、皮膚や粘膜を健康に保つ働きがある栄養素です。

老化防止やがん、動脈硬化、心疾患など、生活習慣病の予防に役立つことでも注目されています。

緑黄色野菜・枝豆・ゆで卵などを組み合わせるのがおすすめです。

ニンジンやケールなどを使用した野菜ジュースを添えれば、手軽に摂取できます。

緑黄色野菜

ナッツ類やサラダチキンでビタミンB6

 

ビタミンB6は、たんぱく質の分解や合成をサポートし、皮膚や粘膜の健康維持に役立つ栄養素です。

女性ホルモンのエストロゲンの合成を助ける働きもあります。

ナッツ類・バナナ・サラダチキン・ドライトマトなどを組み合わせるのがおすすめです。

肉類の中でもローカロリーの鶏肉に多く含まれているため、カロリーを抑えながらも必要な栄養が摂取できます。

 

魚類・キノコ類などでビタミンD

 

ビタミンDは、カルシウムの吸収を助けて、強い骨や歯を作る働きがある栄養素です。

免疫細胞の活性化や過剰な活性化の抑制など、免疫機能を整える作用があることでも注目されています。

魚類・キノコ類・牛乳・チーズなどをプラスするのがおすすめです。

また、日光に当たることで体内で作られるため、外に出る習慣を作ると良いでしょう。

 

ナッツ類・卵で亜鉛

 

亜鉛は、たんぱく質や核酸の代謝に関与している成分で、髪や肌の健康の維持に役立ちます。

不足しがちな栄養素なので、意識して摂取したい成分です。

ナッツ類・卵・牡蠣・うなぎなどに多く含まれています。

亜鉛が不足すると皮膚炎や味覚異常などが起こる可能性があるため、積極的に摂りたい成分です。

 

まとめ

 

レトルト食品は、真空状態で加熱殺菌されているため、ビタミンなどの栄養成分の損失は低い商品です。

添加物も含まれていないので、安心安全に食べられます。

ただ、レトルト食品だけに頼るのは禁物です。

ビタミンやミネラルが摂取できる他の食材と組み合わせることで、栄養豊富な食事が楽しめます。

日常生活の中で、レトルト食品を上手く利用することが大切です。

都給食でも、多くの企業が注目しているレトルト事業を展開し、魅力のある商品の開発に力をいれています。