食に関する福利厚生の1つである、多くの企業で導入している社員食堂。
社員の健康管理を目的とした食事を効率良く提供できる場のみならず、多目的に利用ができる利点もあります。
ただ、企業のイメージアップにもつながる社員食堂を導入したくても、トレンドがどんなものかがわからず、躊躇している企業も少なくありません。
そこでこの記事では、健康管理のサポートや持続可能性への取り組みなど、社員食堂のトレンドについて解説します。
社員食堂をトレンドの空間にするポイントや、トレンドを活用したサービスの提供についても説明するので、ぜひ参考にしてください。
目次
健康管理をサポートするトレンドの社員食堂
社員食堂は、従業員の健康管理のサポートができるところが大きな目的です。
ただ、健康志向が高まっている現在では、健康管理に関する考え方も大きく変化しています。
最初に、健康管理をサポートするためのトレンドについて、詳しく見ていきましょう。
栄養バランスをより最適化する
従業員の健康管理をするには、気になる数値や症状など、より細かい面に配慮した栄養バランスを考える必要があります。
メタボリックシンドロームや高血圧、糖尿病などの悩みに合わせて、塩分や糖分の摂取量を抑えたメニューを提供するのがトレンドです。
カロリーや栄養素はもちろん、改善が期待できる症状をメニューの1つ1つに表示すると、自然と健康意識が高まるでしょう。
健康経営を意識していることがわかり、企業のイメージアップにもつながります
健康管理をするための栄養バランスをより最適化するのが、トレンドの1つです。
アレルギー対応メニューの作成
トレンドの社員食堂は、アレルギー対応のメニューも充実しています。
以前と比較すると、アレルギー体質に悩む人も増えていることから、栄養バランスのみを意識していたのでは注目されません。
アレルギー対応のメニューの作成は、一般的な社員食堂では導入されていなかった、新しい取り組みでもあります。
アレルギー対応のメニューが充実していれば、多くの従業員に対応でき、生産性の向上にもつながります。
特別食メニューの開発
健康志向の高まりに伴い、ベジタリアンやビーガン、グルテンフリーなど、特定の食事制限をしている人も増えています。
また、グローバルな職場環境の場合は、国際料理のメニューなど、食文化の多様化も進んでいます。
特定の食材を使用したメニューや、グローバルな食文化を取り入れたメニューなど、特別食の開発に力を入れているのもトレンドです。
多様な食事のオプションが選べる社員食堂は、毎日の食事の楽しみにもつながります。
社員同士の交流も深まり、仕事へのモチベーションアップにもつながるでしょう。
持続可能への取り組みを行う
健康経営が注目されている中、多くの企業は、持続可能な社会を実現するために掲げたSDGsの観点で社員食堂を導入しています。
持続可能な社会が目指せる、さまざまな取り組みを見ていきましょう。
地産地消の推進
トレンドを意識した社員食堂は、地産地消の推進に力を入れています。
地産地消とは、地元で作られた食材を地元で消費することで、地域経済の活性化にもつながります。
地域で生産された食材は栄養価が高く、健康管理をさらに意識したメニュー開発ができるところもメリットです。
社員食堂の中には、地産地消のメニューを普及させるのを目的に、期間限定のメニューを提供しているところもあります。
食品廃棄物の削減
外食産業が活性化している現在では、食品廃棄物の削減に向けた取り組みにも注目しています。
食品廃棄物のほとんどは、利用者の食べ残しです。
食べ残しを削減するために、好きな量が選べるバイキング形式や量が調節できるオーダー方式など、さまざまな工夫をしています。
その他、食材の保管方法など、仕入れの段階からも食品廃棄物の削減を意識しています。
エコフレンドリーな食材選び
エコフレンドリーとは、環境に優しいことを意味する言葉です。
環境保護の観点からも、エコフレンドリーな食材を選ぶのがトレンドです。
エコフレンドリーな食材は、環境に良いのはもちろん、化学薬品などが使用されていません。
有害な物質が体内に入る心配がなく、より健康増進につながります。
社員食堂をトレンドの空間へ
トレンドの社員食堂を導入するには、魅力のある空間作りも重要です。
ここでは、多くの企業でも取り入れている、トレンドの空間作りについて紹介します。
リラックスできる社員食堂
社員食堂は、仕事を離れてゆったりと食事を摂るところです。
従業員がリラックスできる空間作りに、注力する必要があります。
リラックスして食事を楽しむためには、明るくて開放的であることが必須です。
自然光が入る大きな窓や空間を取って配置された席は、開放感を生み出してくれます。
柔らかで温かみのあるテーブルなど、家具選びも重要です。
コミュニケーションを推進するレイアウト
社員食堂は、社員同士のコミュニケーションが取れる場でもあります。
コミュニケーションが取りやすいレイアウトを導入するのも重要です。
コミュニケーションの場として機能させるために、大きめのテーブルを設置するのもおすすめです。
座り心地の良い椅子を選ぶと居心地が良く、さらに快適な空間が作れるでしょう。
季節感を取り入れたイベント開催
社員食堂は、多くの従業員が毎日利用する場です。
健康管理はもちろん、飽きずに食事を楽しむために、季節感を取り入れたイベントを開催するのがおすすめです。
例えば、クリスマスやハロウィンなどの季節の行事に合わせて、その季節しか食べられないメニューを提供しましょう。
季節の行事を意識したディスプレイをすると、さらに注目度がアップします。
トレンドを活用したサービスを提供
トレンドを取り入れた社員食堂は、新しいサービスも積極的に導入しています。
効率化にもつながるサービスについて、詳しく見ていきましょう。
自動精算システムの導入
キャッシュレス決済がメインになりつつある現在では、多くの社員食堂が自動精算システムを導入しています。
電子マネーやIC決済、給料天引きなど、社員食堂で利用できるシステムは実に多彩です。
自動精算システムは、スムーズな運営の実現にもつながります。
コストも削減できる、トレンドの社員食堂の導入には欠かせないシステムです。
食事のカスタマイズを可能に
日替わりの総菜を提供するバイキング形式や、さまざまな種類の小鉢が並ぶデリなど、食べたい物を自由に選べるのも、社員食堂の新しいスタイルです。
少量に盛られた好きなメニューを選べるシステムであれば、食べ残す心配がありません。
食品廃棄物の削減にもつながる、おすすめのサービスです。
まとめ
健康経営が注目されている中、多くの企業が社員食堂を取り入れています。
企業のイメージアップにつながる社員食堂を導入するには、今のトレンドを取り入れるのがおすすめです。
健康管理のサポートはもちろん、持続可能への取り組みやトレンドの空間、新たなサービスを活用して、自社に合った注目される社員食堂の導入を目指しましょう。
1973年 京都府城陽市で創業
社員食堂の運営を通じて顧客の人財確保と福利厚生制度の充実に貢献。
「食文化の向上」を企業理念とし、給食を価値ある食事にしていき、深い信頼と絆でさらに長くお付き合い頂ける企業を目指す。
◆事業内容◆
事業所や厚生施設、官公庁の庁舎、研修所における社員食堂及び、大学や高等学校専門学校 の学生食堂を運営。中小企業(30~40人の小規模事業所等)の 社員食堂事業を新事業として展開。レトルト事業開始。
主な得意先:HILLTOP株式会社(京都府)、株式会社神戸製鋼所、京セラ株式会社、京都産業大学、学校法人履正社、キユーピー醸造株式会社、キリンビール株式会社、他多数
◆実績・メディア掲載◆
ダイアモンドオンライン HILLTOP株式会社(京都府)様 取材
大阪中小企業投資育成株式会社 投資先企業
近畿経済産業局 関西企業フロントラインNEXT 新事業展開成功事例として取り上げられる