従業員の健康管理やコミュニケーションの活性化、企業のイメージアップなど、社員にとっても企業にとってもさまざまな効果が得られる社員食堂。
メディアでも注目されていることで、多くの企業が導入しています。
社員食堂を導入して社員の満足度の向上を目指すには、成功事例を参考にしながら、事前にしっかりと計画を立てるのがおすすめです。

この記事では、社員食堂の3つの効果や導入するための5つのステップを、成功事例と合わせて解説します。
社員食堂で提供するメニューの工夫例も紹介するので、ぜひ参考にしてみましょう。

社員食堂に企業が注目する３つの効果

 

食の福利厚生の一環でもある社員食堂は、多くの企業が注目しています。

最初に、社員食堂を導入することで得られる3つの効果について、詳しく見ていきましょう。

 

社員の生産性アップ

 

社内に食堂を設置すると、移動時間などに費やす時間が軽減できます。

ランチタイムを昼寝の時間に充てるなど有意義に過ごせるため、気持ちにも余裕ができるでしょう。

栄養バランスが取れた食事でエネルギーの維持もでき、生産性のアップにつながります。

労働環境が整えられれば、仕事に対する意識も高まり、モチベーションも上がります。

 

健康管理

 

社員食堂を導入することでの１番のメリットは、栄養バランスが整った食事を提供できるという点です。

毎日忙しく仕事をしていると、つい昼食が疎かになり、インスタント食品で済ましてしまいがちです。

しかし、社員食堂があれば、栄養士が考えた身体にいい食事が毎日摂れます。

健康状態が悪化すれば、生産性が低下するばかりでなく、医療費の負担も増加するでしょう。

社員の健康管理は、企業にとって重要なポイントの1つです。

社員食堂の定食はメリットがたくさん！栄養バランスが考えられているから健康管理もバッチリ！

 

コミュニケーション促進

 

社員食堂は、さまざまな部署の社員が集まる場所であり、コミュニケーションの活性化につながります。

仕事を離れて食事をする場では、気持ちがリラックスしていることもあり、自然と会話が楽しめます。

気軽に仕事の話ができ、新しいアイデアが生まれる可能性もあるでしょう。

良好な人間関係が築きやすく、チームワークの向上が目指せます。

 

社員食堂の導入5つのステップ

 

社員食堂は、自社にあった方式でなければ、社員に満足してもらうことはできません。

社員食堂を導入して成功につなげるために、導入の5つのステップを理解しておきましょう。

 

①導入予算を決める

 

社員食堂を導入するには、どのような提供方式を取り入れるにしてもコストがかかります。

厨房設備などの初期費用、委託管理費、水道光熱費、食材、人件費など、社員食堂の導入に関する予算を最初に決める必要があります。

予算を設定した上で、社員の希望やニーズを確認しながら、導入方法を検討しましょう。

 

②食費の負担を決める

 

社員食堂の食費は、社員にも負担がかかるのが一般的です。

社員食堂の中には、食費の全てを企業が負担しているところもありますが、ほとんどの企業は、社員が50％以上を負担しています。

また、社員食堂が福利厚生費として認められるには、2つの条件があります。

・役員や従業員は半額以上を負担する
・企業の負担額が役員や従業員1人あたり月3,500円以下に収まっている

以上についても、理解しておくことが大切です。

 

③カフェ、弁当など提供方式を決める

 

社員食堂には、大きく分けると以下の3つの提供方式があります。

・社内で調理をした食事を提供する定食方式
・ビュッフェスタイルとも言われるカフェ方式
・弁当を届けてもらうデリバリー方式

社員のニーズや要望を調査した上で、利用しやすい方式を決めましょう。

 

④キャッシュレス方式で精算方法を決める

 

社員食堂の運営の効率化を目指すには、キャッシュレス方式を取り入れるのがおすすめです。

キャッシュレス決済であれば、利用者の待ち時間の短縮ができ、事務作業の手間も大幅に軽減できます。

給料控除やプリペイド、電子マネーなどのさまざまな決済手段があり、要望に合わせて複数の決済の組み合わせも可能です。

社員食堂は何人から導入できる？中小企業にも社員食堂は導入可能！

⑤社員食堂受託会社を決める

 

社員食堂の運営は、設備投資のコストが抑えられる外部委託をするのがおすすめです。

社員食堂の運営に関するノウハウがある受託会社に任せることで、手間や時間を省いたスムーズな運営が実現できます。

サービス内容や特徴を確認した上で、導入実績が豊富な会社を選びましょう。

 

社員食堂の事例紹介 6社の成功事例とその理由

 

社員のニーズに合わせた社員食堂を導入するには、事例を参考にするのがおすすめです。

成功事例やその理由など、ポイントについて紹介します。

 

LEOCやスクウェア・エニックス、GMOインターネットなど有名社員食堂の参考事例

 

社員食堂の運営を受託会社に任せることで、導入に成功している企業が多数あります。

総合インターネットグループのGMOインターネットグループは、LEOCに委託をすることで、食材の産地や環境、健康に対する取り組みなど、こだわりのある提案力を受けています。

食事の提案や脱プラスチックの取り組みなど、要望が叶えられる社員食堂の導入に成功しました。

また、有名人気ゲームソフトなどを手掛けるスクウェア・エニックスでは、コミュニケーションスペースとしても活用できる、さまざまな座席を用意した社員食堂を導入しています。

違うプロジェクトの社員との意見交換も気軽にできるようになり、企業の活性化にもつながっています。

 

電源、Wi-Fiを完備

 

電源やWiFiの設置は、社員のニーズを満たすための重要なポイントです。

食事やカフェとしてはもちろん、ミーティングなどを目的とした利用もできます。

 

カラフルな食器や備品

 

カラーの食器を取り入れることで、カフェ風の新しいスタイルの社員食堂が実現できます。

社員食堂は注目されていることもあり、企業のイメージ作りにもつながるでしょう。

 

ゆったりとしたレイアウト

 

食事をする場は、リラックスできる雰囲気であることも重要です。

座席の間には充分なスペースを確保して、ゆったりと開放感があるレイアウトを取り入れましょう。

 

音楽を効果的に流す

 

食堂内に、軽やかなジャズやリラクゼーション効果がある音楽などのBGMを流すのもおすすめです。

オシャレな雰囲気も演出できて過ごしやすくなり、利用者のアップにもつながります。

 

グリーンなどの植物を配置

 

グリーンなどの観葉植物を配置すると、清々しい気持ちになれます。

居心地や見栄えが良くなり、リラックス効果も高められるでしょう。

 

社員食堂の栄養バランスとメニューの工夫例

 

社員食堂は、栄養バランスが整った食事の提供はもちろん、毎日通っても飽きないようなメニューの工夫をすることが大切です。

ちょっとした工夫で満足度が高められる、メニューの工夫例を紹介します。

 

季節を意識したメニュー

 

旬の食材を使った、季節感が感じられるメニューを取り入れましょう。

旬の食材は栄養価も高く、健康を意識したメニュー作りには大切です。

普段とは違うメニューを定期的に取り入れると、マンネリになることもありません。

クリスマスなどイベントにちなんだフェア

 

クリスマスやハロウィンなど、イベントにちなんだフェアを開催するのもおすすめです。

世界各国のメニューやご当地のメニューなど、なかなか口にできない料理を提供するのも新鮮味があります。

社員食堂に興味を持ち楽しんでもらうのに、最適なプランだといえます。

小鉢等のサブメニューの充実

 

定食と合わせて、小鉢などのサイドメニューを充実させると、組み合わせの幅が広がります。

複数のメニューが選択できるのは、栄養バランスが整った食事をするためにも大切です。

 

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