会社で働く従業員が利用する「社員食堂」は、食に関する福利厚生の一環として人気があり、導入する企業が増えています。
ただ、せっかく社員食堂を導入しても、従業員が利用しやすいと感じるレイアウトでなければ、期待できる効果が得られません。
都給食では、多くの従業員に利用してもらえるような魅力のある社員食堂を作るために、状況にあわせたレイアウトを提案しています。
この記事では、社員食堂の理想的な広さや必要な役割、それぞれのエリアでおすすめの配置など、社員食堂のレイアウトについて詳しくご説明します。
目次
社員食堂の広さはこれで決まる!
社員食堂を導入する上で、最初に考えなくてはいけないのが広さであり、社員食堂の広さを元にレイアウトを考えていきます。
社員食堂の広さはどのようにして決めるのがいいのか、ポイントについてご説明します。
従業員の数に基づいて十分な広さを確保
社員食堂は、従業員の数に基づいて、十分な広さを確保することが大切です。
社員食堂での食事は、栄養補給はもちろん、仕事を離れてリラックスして、社員同士のコミュニケーションを取るのに必要な場でもあり、ゆったりと過ごせる空間を作る必要があります。
また、従業員の中には、一人でのんびりと食事をとりたい、という人もいるかもしれません。
プライバシーを確保できる空間も作れるくらいの、余裕がある広さを確保するのがおすすめです。
従業員数の10~20%を席数の目安として計算する
社員食堂を設置するにあたって、利用のしやすさは重要なポイントとなり、座席が足りなくて利用ができない、という事態は避けなくてはいけません。
ただ、従業員の中には、お弁当を持参する人や自分の席で食事をする人、営業などで社内にはいない人もいます。
従業員の数だけ席数を確保しなくても、利用しやすい社員食堂は作れます。
調理・提供するエリアの確保
社員食堂に必要となるのは、従業員が食事をするスペースだけではありません。
食事の調理や提供するエリアも、しっかりと確保する必要があります。
安心できる環境で美味しい食事を提供するには、調理をする人にとって安全な広さや衛生的な設備を整えることは必須です。
余裕のある調理スペース、さらに、食事を提供するスペースも必要となります。
配膳しやすく快適に食事を楽しめる
ランチタイムには、短時間に多くの従業員が社員食堂に来て食事をします。
回転を良くするためにも、配膳がしやすくて快適に食事ができる広さを保つことも重要です。
混雑を避けたアクセスの良い空間が確保できる広さがあれば、調理スタッフが動きやすく、負担も軽減できます。
ゆっくりと落ち着いて食事ができる、快適に過ごせる広さを確保しましょう。
社員食堂に必要な役割を考えてみる
社員食堂には各エリアがあり、設置されている機材や備品、空間にもそれぞれに役割があります。
社員食堂に必要な役割を理解するのは、快適で使いやすいレイアウトの提案にもつながります。
食堂のなかのエリアの分割
社員食堂の中は、主に次のようなエリアに分割されます。
- 調理エリア
- 食事を提供するエリア
- 飲み物やデザートを提供するエリア
- 食事エリア
- レジエリア
全てのエリアが異なる機能や役割を持っているため、明確に分ける必要があります。
座席の間隔
席と席との間隔が広く取られていると、ゆったりとした気分で食事が摂れます。
また、人それぞれに、好みの食事のスタイルも違います。
グループ用や個人用など、ニーズに合わせて対応できるように、テーブルの配置を考慮することも大切です。
トラフィックフロー
利用しやすいと感じる社員食堂にするには、従業員の移動経路をスムーズにする必要があります。
社員食堂に入ってきてから、食事提供エリアから席へのアクセス、食事を済ませた後の退室まで、入口と出口の配置に充分に配慮しましょう。
快適な環境かどうか
快適に食事ができる空間作りには、照明や温度も大きく関係しています。
自然光の利用や明るめの照明を取り入れるだけでも、落ち着ける空間を作るために効果的です。
季節に合わせて温度調節も行い、快適な環境を整えましょう。
トラストとプライバシー
社員食堂は、社員同士のコミュニケーションが取れる場であり、リラックスしてくつろげる場でもあります。
一方で、個人のプライバシーを尊重することも忘れてはいけません。
席の配置や仕切りを工夫するなど、プライバシーが確保できる空間を作ることも大切です。
社員食堂のレイアウトでおすすめの配置
社員食堂の広さが決まり、必要な役割が理解できれば、いよいよレイアウトが始まります。
社員食堂のそれぞれのエリア別の、使いやすさや快適さを重視したおすすめのレイアウトをご紹介します。
食事提供エリア
食事の調理や盛り付けをする場所も含む食事を提供するエリアは、社員食堂の入口から直接アクセスできるように配置をするのがおすすめです。
定食やバイキングスタイルの場合は、壁沿いにフードカウンターを配置します。
また、メニューの種類ごとに分けて提供すると、スムーズにメニューが選択できて混雑も防げます。
座席の配置
食事をする席と席の間は、充分なスペースを確保して広々とした配置を心がけます。
リラックスして食事が楽しめるように、テーブルの配置にも配慮しなければいけません。
グループ用の大きなテーブルと個人用の小さなテーブルを組み合わせると、人それぞれに異なる食事のスタイルに対応できます。
飲み物やデザートのコーナー
飲み物やデザートのコーナーは、食事後に取りに行きやすいように、食事提供エリアの近くに配置するのがおすすめです。
自動販売機や飲料用の冷蔵庫などを活用し、さまざまな種類の飲み物やデザートを提供すると喜んでもらえます。
レジエリア
いちばん混みやすいキャッシュカウンターやPOSシステム、支払い用の機器などを設置するレジエリアは、出入り口の近くに配置します。
支払いの手続きがスムーズに行えるように、給料からの天引きが可能なICカードのシステムを導入するのもおすすめです。
ちょっとした工夫が時短になり、利便性はもちろん、経理上のミスの軽減にもつながります。
トラフィックフローと通路
社員食堂内で従業員がスムーズに移動ができるように、通路や出入り口の幅を広めに設定します。
従業員同士がぶつかることがない余裕のある配置は、落ち着きがある快適な雰囲気を作る効果もあります。
食事提供エリアから席まで、混雑を避けてアクセスできるような通路を確保することも大切です。
まとめ
社員食堂を導入して、多くの従業員に満足してもらうには、利便性や快適さを考えたレイアウトは重要なポイントです。
都給食では、それぞれの企業に合わせた、質の高い社員食堂のレイアウトを提案しています。
社員食堂の導入を検討している方は、いつでもお気軽にご相談ください。
1973年 京都府城陽市で創業
社員食堂の運営を通じて顧客の人財確保と福利厚生制度の充実に貢献。
「食文化の向上」を企業理念とし、給食を価値ある食事にしていき、深い信頼と絆でさらに長くお付き合い頂ける企業を目指す。
◆事業内容◆
事業所や厚生施設、官公庁の庁舎、研修所における社員食堂及び、大学や高等学校専門学校 の学生食堂を運営。中小企業(30~40人の小規模事業所等)の 社員食堂事業を新事業として展開。レトルト事業開始。
主な得意先:HILLTOP株式会社(京都府)、株式会社神戸製鋼所、京セラ株式会社、京都産業大学、学校法人履正社、キユーピー醸造株式会社、キリンビール株式会社、他多数
◆実績・メディア掲載◆
ダイアモンドオンライン HILLTOP株式会社(京都府)様 取材
大阪中小企業投資育成株式会社 投資先企業
近畿経済産業局 関西企業フロントラインNEXT 新事業展開成功事例として取り上げられる